2011/08/04

富士山-信仰 (Mt.Fuji - Belief)

富士山には富士講と呼ばれる山岳信仰があった。
歴史は、戦国時代から江戸時代初期に遡るらしいが、江戸を中心に盛んだったようだ。
Belief
山岳信仰は、山を怖れ、信仰の対象として拝み奉るほか、対象となる山に登ることも重要な行事だったそうである。
富士講により富士登山を目指す者が宿泊する場所が、富士山周辺には何カ所もあったそうである。
その富士講より以前にも、山岳信仰は存在し、小御嶽という富士山より更に古い山が信仰対象であり、それを祀る神社が富士山五合目にある。
小御嶽神社という名称で、お土産屋の間を入っていくと鳥居があり、その奥に本殿がある。うっかり見過ごしてしまいそうな神社だ。
現在、多くの人が富士山に登るが、大方の人は観光を目的としており、山岳信仰に基づく行事、作法などは皆無に等しい。
古来、日本人は自然と共に生き、森羅万象すべてのものを崇め奉ってきた。自然を怖れるということが少なくなった現在、時に人は傲慢になることがある。

自然を怖れ、敬い、愛する気持ちを忘れてはいけない

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